ヴォルガ河よ、 わが友よ。 流れよ 私は君を見たこともなければ また君の流れの響をきいたこともない ただ君が悠々たる水のかたまりを 陸続として どこからともなく下流にむかつて 押しだしてゐることを知つてゐる、 しかも君は我々の住む同じ星の下にあつてである、 星、瞬くものは数億であつて 君の流れの響もまた無限である、 ヴォルガよ、 春はこゝに一片の花を押し流して 岸辺、岸辺に、その花を寄せ、 また岸から引離して 水と花びらとは気の向いたまゝに 連れ立つて行くであらう、 そして君の水面をすべる船には 見るからに質朴で頑丈な船人が じつと水面をいつまでも見ながら あるときは君にさからひ、 あるときは君に柔順であるだらう、 もりあがるヴォルガの感情 それに答へ得たところの こゝに平凡な様子をした男が 偉大な河に竿さして 降るのを私は想像する、 成田市 歯医者 siniuma.xphpbb.com :: Forum anzeigen ? Test Forum 1